2006年 11月 15日

ランスのフジタ礼拝堂 Chapelle Foujita à Reims

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 フランスの東端にあるアルザス地方からパリへの帰り道、ランスに寄り道をした。

 MUMM 社にてシャンパーニュ試飲のあと、確かこの近くだったはず・・・と探す間もなく見つかったこのシャペルは、晩年にキリスト教に改宗してレオナー(ル)・フジタとなった藤田嗣治(1886-1968)の礼拝堂だ。想像していたよりもはるかにこじんまりとした佇まいと、その可愛らしさに思わず「えっ・・・?!」と声を発してしまったほど。

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 フランスではめったに見かけない見事なススキ(もどき)・・・!

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 この礼拝堂は、1966年、フジタが80才の時に建てられ、内部は彼が初めて手がけたというフレスコ画やステンドグラスなど晩年のフジタで溢れている。

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 7つの大罪 (sept péchés capitaux) をテーマにしたこの画には、傲慢(l'orgueil)、嫉妬(l'envie)、暴食(la gourmandise)、色欲(la luxure)、怠惰(la paresse)、貪欲(l'avarice)、憤怒(la colère) が描かれているんだけど、全部見つけるにはかなり時間がかかった。(・・・っていうか教えてもらってやっとわかった)

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 そしてシャペルの片隅には、フジタ自身の姿もちゃんと残されている・・・ほら!

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 言われてみると・・・メガネといい髪形といい・・・確かに彼だ!

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 もちろん最愛の奥様のきみよ(君代)さんも・・・

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 ・・・こうして美しく描かれていた。洋服の裾のところに白く Kimiyo と書いてある。他にも、彼のサインや、80才、1966年などの文字・・・6月3日から8月31日までの約3ヶ月の間に全てが描かれたことも記されている・・・なんというバイタリティ!

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 聖母マリアの傍らで、何やら手仕事に打ち込んでいる見覚えのある少年・・・。

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 何をしてたのかというと・・・2003年に移葬されてこの真下に眠っているという藤田画伯に手向けるための鶴を折っていた。もちろん、折り紙なんてなかったので、あり合わせの紙で作ったのだが、シャペルのガイド兼管理人の話好きのムッシューは「彼のためにありがとう」と、とても喜んでくれた。
 (で、この折鶴、後で見たら羽の裏にしっかり「潤平」と署名の文字が・・・!!)

 今もご健在で東京にいらっしゃるという未亡人のきみよ夫人も、ゆくゆくはここへいらして一緒に眠られるご予定とか・・・。

 シャペルの見学は10月31日までで、翌年の4月末まで閉鎖というのが恒例らしい。わたしたちが偶然ここを訪れたのは10月30日だった・・・超ラッキー!?


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Chapelle Foujita
33, rue du Champs de Mars
51100 Reims

(octobre 2006) 
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by maVieestBelle | 2006-11-15 00:09 | シャンパーニュ地方


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