パリの郊外暮らし

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2006年 11月 30日

ストラスブール再び・・・ Encore un peu de Strasbourg...

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 今からちょうど一ヶ月前のストラスブールは、まだ黄葉も目に新しい初秋の頃・・・。

 街を歩いていると、かなり遠くからでも見えるのがこのノートルダム大聖堂 "Cathédrale Notre Dame de Strasbourg"
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 ヴォージュ山地から切り出したという赤色砂岩 (grès rose) 色のこのカテドラルはとても個性的で、荘厳かつ重々しい雰囲気を漂わせている。12世紀から15世紀にかけて建てられたこのゴシック式の教会には、カトリックの建物としてはフランスで1番高いとされる142メートルの尖塔が一本だけ・・・それがかえって高さを強調することになり、遠くから見たときのシルエットが美しい。

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 とても繊細な彫刻が施されている北側の側面。

 カテドラル内部にあって、名物とされているのがこの大時計 "Horloge Astronomique" (直訳すると天文学的大時計)・・・
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 これはルネサンス時代の傑作と言われているからくり時計で、当時の芸術家、数学者、技術者、スイスの時計職人、彫刻家、画家、ロボット(機械仕掛けの人形かな)発明家を総動員して造られたそうだ。(現在ある仕掛けは1842年のもの)

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 毎日12時半に1ユーロの入場料を払えば見られるというので、どんな素晴らしい仕掛けかと思って、大勢の人と一緒に列に並んでみたところ・・・さんざん待たされて腰が痛くなってきたころにまずオンドリがコケコッコーと不器用に鳴いた。すると上方の小窓のところに子供、青年、大人、老人の人形が順番に登場、次にその上の窓で今度はキリストの使途たちが主のまわりをぐるぐる・・・ほんの一分間ぐらいのできごとだった。かなり高い位置にある上に暗いのであまりよく見えなかったし、正直言って、なんでこんな一瞬のカタカタ・・・のために列をして混雑に耐えたんだか・・・っていう感じ。でも、きっとルネサンス時代の人々にとっては感動のメカニズムだったんだろうな・・・。

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 こんな風に、街のあちこちからその姿を眺めることができる。他のカテドラルとは違ったダークな色合い・・・影に見下ろされているような気配に、ちょっとドキっとする。

 さてと、カテドラル前広場のカフェで一休み・・・
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 ストラスブールはドイツに近いせいもあって、美味しいビールを楽しめるのがいいね!
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by maVieestBelle | 2006-11-30 20:13 | アルザス地方
2006年 11月 28日

パリ6区、ビュシィ界隈にて Dans le quartier de Buci

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 どんよりとしたグレーの曇り空は冬のパリの代名詞。先週の土曜日も例に違わずの空模様だったが、そんなのは見ないふりしてせっせと外出。今日はオデオンの近く、サンジェルマン大通りとセーヌ河のあいだぐらいにある日本食レストラン「麻布」を目指した。

 2002年に開店した「麻布」は、鉄板焼きの専門店。牛タンやフォワグラの鉄板焼きが美味しいとのこと・・・ランチセットで、前菜に牛肉のたたき、メインにはフォワグラ丼(生フォワグラを照り焼き風の味付けにしてある)をいただいたが、大変結構だった。お店の雰囲気も、オペラ界隈とは違ってさすがカルチェラタン・・・そこここにこだわりが感じられた。なかでも食器類が素敵で、これならフランス人も喜びそう・・・!

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 ふと、テーブルの片隅に飾られていた小さな花に目がいった。あれ? なんだか梅の花のミニチュアみたい・・・花器もとってもかわいい。お店の人に聞いてみたら、すぐ近くの花屋さんで買ったという・・・。

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 デザートには、売り切れだった抹茶アイス(ん~、残念!)の代わりに虎屋のマロンクリーム羊羹、そして締めくくりにはすっかり食後の習慣となったエスプレッソをくいっとやって店を出た。近所の花屋ってどこだろう・・・。

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 あ、もしかしたらここかも・・・ビュシィの市場の一角に花屋さん発見。近付いてみると・・・

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 おお・・・そうだった! そろそろサパン(クリスマスツリー)の季節ね~!

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 色んなパターンのブーケや、

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 季節外れのひまわりがカラ元気を振りまいているその傍らに・・・

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 お目当てのミニチュア梅(?)を発見~! 4.5ユーロでした。Wax っていうのかな? なんかちょっと不思議な名前・・・。

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 ちなみに、私が1番贈られたいな、と思ったブーケはこれ! 20ユーロです。

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 花を買う人はみんな幸せそう。特に冬のパリには必需品かもね~。

 そして、この後はちょっと足をのばしてサン・シュルピス界隈へ・・・
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 知る人ぞ知る、かの有名なパティスリー、ピエール・エルメ (Pierre Hermé)・・・ここのケーキやマカロンを求めて今日も列をなす人々の姿あり・・・午前中に来れば並ばなくても買えるんだけどね~。という訳で私のお気に入りのおやつ Ispahan (イスパアン)はまたの機会に・・・!

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Azabu
3, rue André Mazet
75006 Paris
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by maVieestBelle | 2006-11-28 19:47 | パリの景色
2006年 11月 27日

ランスのノートルダム大聖堂 Cathédrale Notre Dame de Reims

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 朝の10時前にストラスブールを出発して、確かランスに着いたのは1時半過ぎ・・・。まず最初にこの大聖堂を拝みに(?)来るも、みんながそろって極度の空腹状態を訴えていたので大聖堂内の見学なんかほったらかして、すぐ近くの観光案内所に飛び込む。そこで地図やらレストラン情報、シャンパンのテースティング情報などなどを入手した後は、手ごろなレストランを探しに街に繰り出した。

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 という訳で、この13世紀初頭に着工されたというゴシック式の立派なカテドラルの中には入らず仕舞い・・・ちょっともったいなかったかも。ちなみにこのカテドラルは、シャルトル (Chartres) アミアン (Amiens) と並んでフランスの3大聖堂と言われている。何を根拠にして「3大」と言われているのかは不明・・・。長年の謎のひとつでもある。
 さて、この次にここを訪れるのはいつのことになるかな・・・? パリから142キロと決して遠くはないものの、何かのついででもないとね・・・。

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 シャガールが20世紀の修復の際に寄進したというステンドグラス、見たかったな・・・。

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 こんな街並みの歩行者専用道路に、混雑している一軒のブラッスリーをようやく発見!  "Les 3 Brasseurs" という名のここは、他のお店に比べてはるかににぎわっているのでちょっと期待できるかも・・・ちょっと寒かったけど、日の当たるテラス席に陣取った。ホームメイドのビールがお薦めのようなので、いつもの通りちょっと色の濃いめのヤツ (Ambrée) を注文する。他には、黒ビール、白ビール、ブロンド(金色)ビールなど・・・。(日本の普通のビールは、このブロンドにあたる。)メニューにアルザス名物のタルト・フランベという、生地のうす~い四角いピザを見つけてちょっと驚く。ここはシャンパーニュ地方なのに・・・。でも、朝方出発したストラスブールが既に恋しかったのでそれにした。ビールにも合ってとっても美味しかった。

( fin octobre 2006)
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by maVieestBelle | 2006-11-27 20:38 | シャンパーニュ地方
2006年 11月 24日

ストラスブールからランスへ De Strasbourg à Reims

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 ストラスブールからパリ方面への帰り道、車窓からの景色だ。フランスで高速道路を走ると、だいたいがこんな感じで、だ~~~っとした平野がえんえんと続いている。殆どが麦畑とか、菜の花畑、家畜のエサ用のトウモロコシ畑なんかだ。この景色を目にするたびに、山がちの日本で工夫をしながら農業を営んでいる人々との大~きな違いを実感する。

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 ストラスブールからすぐ高速に乗らずに、国道(ナショナルと呼ぶ)をしばらく走る。

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 10月末、初期の黄葉、まだまだ少数派・・・。

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 手ブレ防止機能とやらがどのぐらい効くのか試したくて、高速走行中に窓を開けての撮影・・・いやぁ、なかなかどうして大したもん・・・!

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 ホントに気持ちのいい秋晴れ・・・! 

 ( fin octobre 2006)
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by maVieestBelle | 2006-11-24 23:52 | パリの郊外 
2006年 11月 24日

レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス Les Baux de Provence

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 南仏はプロヴァンス地方にあるレ・ボー・ドゥ・プロヴァンスのお土産やさん。オリーブオイルやプロヴァンスのドライハーブ、オリーブ材の小物なんかが定番かな・・・。

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 あと、忘れちゃいけないプロヴァンス名物は、セミ! パリでは一年を通して全くお目にかかれないセミだけど、プロヴァンスまで南下すれば声が聞ける・・・と言っても、ヒグラシやツクツクホーシみたいなきれいな声じゃなくて、どっちかっていうと雑音に近い鳴き声・・・。

 実はうちにもセミ・・・玄関を入ったところに一匹いるんだけど、電源をオンにしておくと誰かが前を通過するたびに、ジ~、ジ~っとかなりの音をたてて鳴く。うるさいので殆どオンになることはない・・・。

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 真夏のこんな画像をひっぱり出してくるっていうのは、もう冬本番も近いっていうことかな・・・冬っていうのは、夏を恋しがるための季節みたいだ。

 ( août 2004 )
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by maVieestBelle | 2006-11-24 00:42 | プロヴァンス・コートダジュール
2006年 11月 23日

南仏の氷山?  Iceberg ? au sud de la France

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 南仏のカマルグといえば、白馬、フラミンゴ、お米などなど名物は色々あるが、私にとってはやっぱりこれ・・・! ひたすらだだっ広い塩田の一角にこうして、雪山ならぬ塩山ができていた。

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 我が家の食卓にほぼ毎日欠かせない Fleur de sel (塩の花)もカマルグ産のもの。この塩田のまわりで、氷砂糖のような塩の結晶をたくさんひろって持って帰ったんだけど、アップで見たらやっぱりかなり汚れが目立ったので残念ながら(さすがの私も)試食には至らなかった。
 
 ふと思い立って過去のアルバムをめくってみた。2004年の夏の想い出・・・。

( août 2004 )
 
追加画像・・・
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 こんな「はたらく車」が一生懸命塩の山と格闘中・・・。
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by maVieestBelle | 2006-11-23 01:11 | プロヴァンス・コートダジュール
2006年 11月 22日

モン・サン・ミッシェル Mont Saint Michel

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 長いこと、モン・サン・ミッシェルはブルターニュ地方だと思ってたら、そうじゃなくて、ノルマンディ地方の端っこにあるんだというのをわりと最近知った。だからって別にどうってことはないんだけど・・・。

 ここは、日本人が訪れてみたい世界遺産のベスト3に入るらしい。でも、車がないとパリからの交通の便はかなり悪く、日帰りだとせっかく着いても駆け足で回って、名物と言われている「ただのオムレツ」を大急ぎで掻きこんで帰ることになるし、かといって泊りがけで行くほど他に見るものもない・・・ような気がする。ま、裸足で引き潮の海をガイド付きで歩くっていうツアーに参加する、っていうんなら話は別だけど・・・。

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 実は、この画像は3年前の10月に撮ったもので、当時のじゅんぺい(右)のあまりの小ささに絶句! 11~12才の男の子ってこんなにちっちゃかったっけ・・・?

 目の前を駆け足で通り過ぎていくヒツジたち・・・ちなみにこのヒツジはプレ・サレ(予め塩味がつけてある、の意)といって、海水の塩分を含んだ草を毎日食べているので、自然の塩味が美味との評判が高い。おいしそうだな~とは思うけど、このかわいさを見ちゃうとやっぱりちょっと食べられないかも・・・!

 (が、後日、fuanita さんの汎著巣旅行記にこのヒツジやオムレツに関する記事を発見したので、トラックバ~ック!)

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 運良くお天気のいい日だった。登れる範囲内での1番上を目指してぜい、ぜい・・・。

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 はるか遠くまで見渡せるこの展望台のような場所で私が唯一撮ったのはカモメ・・・。つい最近もトルーヴィルで撮ってたよなぁ・・・私って実はカモメがすっごくスキなのかも知れない。うん、そういえば思い当たるふしがある・・・。

 そういえば近い将来、モン・サン・ミッシェルの麓まで続いている道路がなくなる・・・という噂を聞いた。バスや車ですぐ近くまで行かれるのは便利なんだけど、どうやら過去にこの道を作ったことで、じわじわと自然の潮の流れが妨げられているらしく、このままにしておくのは良くないらしい。

 ちょっと調べ物をしてみたところ・・・近い将来はこんな感じになるという。
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 このイメージ画像はモン・サン・ミッシェル・プロジェクトからお借りした。要は、潮の流れを妨げないような長い長~い遊歩道ができるってことらしいが、これはかなりの距離を歩かされることになりそう・・・!

( octobre 2003 ) 
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by maVieestBelle | 2006-11-22 00:17 | ノルマンディ地方
2006年 11月 20日

ヴィクトル・ユーゴー通りの最古参、我らが愛すべきクロード

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 えっ、また凱旋門? という声が聞こえてきそうだけど、その通り。昨日は私たち親子、凱旋門の周りを珍しく徒歩で移動した。

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 今日のお目当てはここ、ヴィクトル・ユーゴー通り。道の名前を示すこの小さな看板の下には、1802-1885、作家、詩人、政治家と、彼について記されている。

 さて、凱旋門を背にして右側の歩道を歩いて行った一番最初のカフェ、エスメラルダで待ち合わせをしていたお相手は、先日79才の誕生日を迎えたクロード・・・彼はちょうどこの向かい側にあるアパートの7階の、中庭に面した日当たりのいい一室で一人暮らしをしている。俗にいう、「一人暮らしのご老人」だが、彼の実態はそのイメージからは程遠い。

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 写真撮るよ、って言ったら色んなモノ満載の紙袋の中からもうひとつの帽子を取り出してじゅんぺいにもかぶれ、って・・・そう、彼は無類のかぶり物フェチなのだ!

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 彼と出会ったのは私がパリで暮らし始めてまだ間もない18年前のこと。セーヌの中洲にあるイル・ドゥ・ピュトーという島のテニスコートにて・・・。当時まだろくにフランス語が喋れなかった私を相手に、どちらかというと難しい言い回しのフランス語でえんえんとまくしたてる変わったヤツだったが、自分のコートに招いてくれてありとあらゆる人種の人たちとテニスをさせてくれたりと、いつもいつもそれはよくしてくれた。そこのコートに来る殆ど全ての人と友達になれたのはもちろん彼のおかげ。

 じゅんぺいがお腹にいるときも、妊娠6ヶ月ぐらいまでは彼らと一緒にテニスをしてたし、じゅんぺいが生まれた翌日にクリニックに駆けつけて来て、自慢のニコンの一眼レフで最初の写真を撮ってくれたのも彼だった。

 彼の生きざまを通して古きよき時代のパリを垣間見ることもできた。彼はこの界隈(パリの16区の中でも特にブルジョワ地区)でお医者さんだったお父様と、16才で彼を産んだ輝くほど美しいお母様のもとで何不自由なく育つ・・・特注のブガッティを乗り回す20才そこそこのお母様と、その横にちょこんと一緒に写ったクロードの1930年代の白黒写真を見せられたときには、「こ・・・これぞ、本モノのパリジャン!」と感動。映画「華麗なるギャツビー」の世界そのものだった。

 成り行きとして医者の道を進むべく医学部に進学するがほどなく退学・・・「ボクは病人と相対していられないんだ」という、ものすごくナイーヴな彼に、医者になれというのは所詮無理な話だった。

 その後、彼は戦争に赴くが、「ボクは、誰ひとりとして殺したことはない!」という言葉どおり、どんな状況にあっても、なんとか殺さないですむ方法を見つけては回避し、無事にパリに戻ってきたらしい。

 20才でアメリカ人と結婚。1人の娘が生まれるが、程なく離婚。ちなみに母親のもとで育てられたその娘は医者となり、2人の孫(男の子)にも恵まれる。彼らは同じ16区に住んでいて、今でも時々会っているそうだ。

 その後、スウェーデン人、ドイツ人、ベトナム人の女性と夫婦同様の生活をするも、結婚だけは2度としない・・・という意志を貫いた。それほど、彼は離婚によって傷ついたのだった。それぞれの女性たちとの別離が訪れたのは、彼女たちが「結婚したい」というのを拒んだのが原因だ。それでも、5年間生活を共にしたドイツ人の彼女(その後結婚し、男の子をもうけるが離婚)とは今でもしょっちゅう会って一緒に食事をしているし、14年間一緒に暮らしたベトナム人の彼女とは、別れた彼女が他の人と結婚してからも10年以上のあいだ(彼女が定年を迎えるまで)毎日彼女の職場の近くで一緒に昼食をとり続けてたっけ・・・!

 不思議なことに、彼は一度たりともフランス人女性とは付き合わなかった。察しのいい方はもうおわかりかと思うが、彼は自他共に認める筋金入りのマザコン・・・彼にとっては、一番美しくて知性に溢れ、なおかつ永遠の憧れの存在である母親が最高のパリジェンヌ! 他のフランス女には、誰1人としてまるで魅力を感じなかったそうだ。

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          (2000年の初夏のある日、ピュトーのテニスクラブにて)

 相変わらず頭の回転が速くて元気なクロードだったが、フランからユーロへの変換があだとなり、健康を害してしまった。まさかこんな弊害が起きようとは・・・!

 2001年の暮れ、彼は珍しく風邪をひいた。熱もかなりあった。にも拘らず医者嫌いの彼はひとり家でじっとして具合のよくなるのを待っていたのだが・・・年が明けて2002年を迎えた夜中の12時に、なにがなんでも最初のユーロ紙幣を拝みたい! という衝動にかられてしまったのだ。熱のせいでかなり寒気を感じていた彼はいつもより厚着をして、用心深くヴィクトル・ユーゴー通りに下りて行く。そしていつものATMで念願・お初のユーロ紙幣を手に入れた後は、るんるんと暖かい家に戻ってじっくりお札を眺める・・・はずだった。

 アパートに戻った彼は、自分の家の玄関に入ったところで足を滑らせて転んでしまう。そしてその拍子に両足が家具の下に入り込んだまま身動きが取れなくなってしまったのだ。運の悪いことにその晩は小雨が降っていて、彼のいつもピカピカに磨かれた革靴の底が滑りやすくなっていたのと、かなりの熱でぼーっとしていたこと、それに厚着をしていたことも災いした。彼はどうあがいてもそこから出られずに朦朧とした状態で朝を迎えることになる。たぶん、半分は意識がなかったのではないだろうか。そして翌朝、私たちが「あけましておめでとう!」の電話をかけても、当然クロードの返事はなかった。後に涙ながらに語ってくれたところによると、身動きのできないそれはそれは苦しい状態で、彼は私たちが留守電に向かって一生懸命喋っているのを聞いていたのだという・・・その時のクロードの心境を思うと、本当にいてもたってもいられない気持ちになる。

 そんな地獄のような24時間の恐怖から彼を救ってくれたのは、別れた一人目のアメリカ人の奥さんとその娘だった。この日が元旦であったことを神様に感謝せずにはいられない。私たちと同様、彼女たちもクロードに「あけましておめでとうコール」をしたのだが、携帯にも家の電話にも答えないので緊急事態を察して、ポンピエ(消防隊)を従えてアパートの管理人に鍵を開けさせたのだった。ほぼ奇跡的に発見されるに至った彼は脱水症状でかなり悲惨な状態だったくせに、どうしても病院には行かないと言い張ったそうだ。(まったく・・・)
 クロード、どうしたかなぁ、といやな予感を抱えたまま心配し続けていた私たちのところに彼からの電話がきたのはそれから2週間ほど経ってから・・・。ちょっと弱ってはいたものの、元気な彼の声を聞いた私たちが心の底からほっとしたことは言うまでもない。

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   (2002年、快気祝いに一緒に大好物の牡蠣を食べる Chez Scossa 16e)

 その頃から、徐々にテニスこそできなくなってしまったクロードだが、その毒舌は健在! 喋り出したら止まらないのは少々困りモンだけど、一緒にヴィクトル・ユーゴー通りを歩くと、知り合いのお店一軒一軒に声をかけずにはいられないクロード・・・物乞いをしているおじさんにさえ名前で呼びかけて、乞われればタバコ代の3ユーロを惜しげもなくあげてしまう。自分だって年金生活のはずなのに・・・ホントに心優しいヤツなんだよね・・・! 彼は、日本を遠く離れて暮らしている私たちにとって、付かず離れずの家族みたいな大切な存在。いつまでも元気でいてほしい。

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    (行きつけだったピュトーのベトナム料理レストランにて、右はサービス係のキム)                                  
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by maVieestBelle | 2006-11-20 20:29 | パリの景色
2006年 11月 19日

Bon week-end ! !  残り少ない週末に・・・!

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      ( ドーヴィルのヨットハーバーからトルーヴィル方向を眺めた図 )

 さて、こちらはちょっと遅めの日曜の朝・・・ちょっと湿ったお天気のせいか、朝のマルシェへ向かう人々の数もまばら・・・。

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 トルーヴィルの駐車場脇にいたこのカモメ・・・まぁ、こんな近くにめずらしい! と慌ててシャッターを切るも、どうやら撮られるのはキライじゃないようで、いつま~でもそこに佇んでた。カモメにも色んなヤツがいるもんだ・・・。

 ちなみに、今日のパリの気温は6℃~11℃ぐらい。パラパラと細かい雨が降るそうな・・・。で、こんな天気が金曜ぐらいまで続くと、あまり信用のおけないことで有名な METEO (天気予報)は述べている。あ~ぁ、また青空を拝めない日々が続くのかな・・・とちょっとユーウツな予感!
 
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by maVieestBelle | 2006-11-19 18:45 | ノルマンディ地方
2006年 11月 18日

夜のパリ・・・ 

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 さて、今日はパリの夜景を少々・・・。先週のある晩、この近くで食事をした後でアルマ橋の向こうに見えるエッフェル塔にカメラを向けていたときのこと・・・。

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 突然の光のシャワーが私を襲った・・・! 

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 ・・・その後しばらくして、エッフェル塔は再びその静けさを取り戻した・・・っていうか結局何も起きてないんだけど・・・あれ↑はいったい何だったんだろう。

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 薄暮のリヴォリ通り。ルーブル美術館の端っこが見える。右はチュイルリ公園。

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 えっ、もう?! と思うなかれ・・・これは去年のシャンゼリゼ。でも、そろそろかな~。

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 パリの有名某デパート「ギャルリー・ラファイエット」の名物イルミネーションも去年のバージョン。今年も撮りに行かなくっちゃ・・・!
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by maVieestBelle | 2006-11-18 00:08 | パリの景色