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パリの郊外暮らし

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2006年 04月 18日

「冬のバカンス en Bretagne」 by じゅんぺい

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 「今度のバカンスだけど、ぼくたちと一緒にブルターニュに来ない?」
 「うんうん、行く行く! ママに聞いてみるけど、ほぼ100%OKだよ!」
・・・というわけで、仲良しのオーギュスタンの家のバカンスに参加することになった。彼らは、去年の9月に6年間のルーマニア生活を終えてフランスに帰ってきたんだけど、オーギュスタンの他には双子の妹とチビの弟、という4人兄弟。で、今回はお父さんが妹2人を連れてどこかに行くことになったから、お母さんが息子の友達をそれぞれ1人ずつ招待してくれた、ってわけ。その誘いを受けたときは「やったー!」って感じ。ぼく、一度バカンスを友達と一緒に過ごしてみたかったんだよねー!

 目的地のサン・ジルダ・ドゥ・リュスっていう街までは車で5時間ぐらい。海(大西洋)もすぐ近くで、そこにはオーギュスタンのいとこたちが住んでるんだ。「冬のバカンス en Bretagne」 by じゅんぺい_f0095128_1281056.jpg

 実は今回、ひそかに楽しみにしてたのは、毎日の食事。いったい、フランス人て普段どんなもの食べてるのかな、って・・・。もちろん、今までにも友達の家に呼ばれたことはあるんだけど、そういう時ってちょっと特別だったりするでしょ。でも、そうじゃない毎日の普通の食事はどんな感じなのかな、って興味があったんだ。
 まず、着いた日の夕食はグラタンで、デザートは手作りのリンゴのコンポート。両方ともぼくの大好物でとってもおいしかった! あとは、クレープと一緒にブルターニュ産のシードル酒(炭酸リンゴジュースにほんのすこぉしアルコールが入ってるって感じ)を飲んだり、パスタだったり・・・、変わったところではポム・ドゥ・テール・ヴィオレっていう、ブルターニュ地方特産の紫色のジャガイモも食べた。でも、全体的にはぼくがいつも食べてるものから日本料理をひいた、っていう感じで、そんなに違わなかったかも・・・。

 そうそう、言い忘れてたけど、オーギュスタンの家にはテレビがない。っていうかテレビはDVDのためだけにあるらしい。だから、ニュースはラジオで聞いてるし、サッカーの試合があるときも、家族みんなでラジオを囲んで観戦(?)するんだって。それで、まさかと思ったけど、そのブルターニュのいとこの家にもテレビがなかった・・・! ま、昼間はごはんの時以外はずっと外で遊んでたし、家の中でピンポンもできた。夜とかには、レゴをやったり、アヴァロンっていうゲームをやったり、チェスとか、トランプとか色んな遊びをしたけど、どれもあきた時には本を読むしかないんだ。マンガもBD(ハードカバー付A4大でカラーの「タンタン」など昔ながらのフランスの漫画)ならいいけど、いかにも最近のMANGAっていう感じの単行本はだめなんだって・・・。そんなわけでぼくにはめずらしく、朝から晩までゲームもテレビもとにかく画面というものを一切見ない1週間だったけど、そういうのも別に平気だったっていうか、・・・結構面白かったね。 

毎朝起きると友達がいて、一緒にコーンフレーク食べて、弟たちを連れて外に出て一緒に遊んで、ごはんを食べてる以外はずーっと遊び続けて、夜寝る前もオーギュスタンと女の子のこととか、色々遅くまでお喋りして・・・、っていうあっ!という間の1週間だった。
 今回発見があったといえば、ぼくは結構ママにリベルテ(自由)を与えられてるんだな、ってこと。だって、オーギュスタンのお母さんは「寒いからTシャツを2枚着なさい」とか、「エシャルプ(マフラー)をしなさい」とか、とにかくいちいちすっごく細かいんだ。うちも結構うるさい方かな、と思ってたけどそうでもないみたい。テレビも見せてもらえるし、マンガも好きなだけ読めるんだもんね!
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# by maVieestBelle | 2006-04-18 01:34 | じゅんぺい中学生日記
2006年 04月 14日

今週の花 Astromeria

今週の花 Astromeria_f0095128_17355995.jpg

 ここのところ、毎週日曜の朝はマルシェへ・・・。真冬のあいだはすっかりご無沙汰してたけど、ようやく出歩く気になった、というところかな。

 マルシェのお目当てナンバーワンは、なんといってもマ・グ・ロ! 他のさかな屋さんのマグロは全て皮付きの輪切りで売られていて(もちろんそんなに大きいマグロじゃない)、家に帰ってからが大変なんだけど、私が贔屓にしてるさかな屋さんのマグロはちゃんと皮もはずしてあるし、「食べられるところだけ状態」になっているので、値段は多少高めだけど、ずーっと楽! だいたい1キロ当たり27ユーロぐらい・・・ということは、今のユーロ高のレートだと4000円ぐらいになるかな。ま、それを500グラムも買えば、もうかなり思い切り食べられる。たとえそこに育ち盛りの少年が1人いたとしても・・・!

 閑話休題(それはさておき)・・・、今週の花は Astromeria 。これって日本語でなんていうんだろう? という毎度おなじみの自問自答に答えるべく、まずはお決まりのルートで仏和中辞典を見るも出ていない。またか・・・。じゃ、今度は仏和大辞典・・・ここにも出てない! 今度はフランス人御用達の辞書「ロベール」を見てみるけど、ここにもなし。しょうがないので、Google 様におすがりしたところ、今度は画像やら何やら色々と出てきた。どうやら、日本でもそのまんまアストロメリアと言ってるらしい。なぁ~んだ、それならそうと最初から言ってよ・・・!
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# by maVieestBelle | 2006-04-14 17:22 | 花のある風景
2006年 04月 13日

ワイン展示会 その2 プロヴァンスのロゼ

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 このロゼは、Domaine du Saint Esprit (ドメンヌ・デュ・サン・テスプリ)の Grande Cuvée (グランド・キュヴェ)といって、ヴィンテージは2005年! 去年の秋に収穫されたぶどうでつくられた、できたてほやほやのロゼだ。

 このロゼに使われているぶどう品種は3種類。メインとなるのがシラーで全体の50パーセント、あとはサンソー(30%)とムルヴェードル(20%)。どうも私は、このシラーがとっても好きみたいで、ラングドック地方産の赤なんかでも、私がいいなと思うものには必ずこのシラーがメインで使われている。という訳なので、このロゼにピン! ときたのも偶然じゃなかったんだな、と納得。
 ワインと一緒にもらったテースティングコメントによると、シラーという品種が力強さとしなやかさを、サンソーが繊細さを、そして、ムルヴェードルが香りと味わいの複雑性や、その構成に一役かっているらしい。

 という訳で、とりあえずこのロゼを2カートンお願いすることになったので、写真右のおじいちゃんに伝票を書いてもらい、次回からは招待状を送りたい、というので、名前と住所を告げた。すると、街の名前を言い終わったところで、何やら反応が・・・。ん? よくよく聞いてみると、このおじいちゃん、私の住んでる街で18年間も働いていたという! それも税務署! へぇ~っ、そうだったの~・・・なんて盛り上がりついでに、お兄さんのほうが、「うちの赤も味見してみない?」「プルコワ・パ?」 断わる理由もないので、言われるがままに赤も試飲することに・・・。                                                                 (つづく)

# by maVieestBelle | 2006-04-13 22:46 | ワインの話
2006年 04月 12日

ワイン展示会 その1

ワイン展示会 その1_f0095128_4501470.jpg

 日曜の午後は、パリで行われているワインの展示会 Salon de Vins des Vignerons indépendantsへ・・・。

 今回の目的は、南仏プロヴァンスらしいさわやかでフルーティなロゼの発掘。ただ、会場はだだっ広くて、フランス全国のワイン醸造者たちが集まってきている上に、産地ごとの配置になっていないので、その場で見つけるなんてほとんど不可能! というわけで、今回は予めサイト上でどこを攻めるかをじっくり研究した。

 で、候補にあがったのが2件。Château de Montmirail (シャトー・ドゥ・モンミライユ)と、もう1つは、Domaine des Clarettes (ドメンヌ・デ・クラレット) だ。どちらも、最近ロゼで賞を取っているというのが主な理由。

 さて、まず最初に訪れたのは、シャトー・ド・モンミライユで、早速ロゼを試飲させてもらうことに・・・。言い忘れたが、このサロンでは、受付で招待状(裏面に自分の名前・住所等を必ず記入)を渡すと、引き換えにテースティング用のワイングラスをくれるので、そのグラスを終始持って歩いて、それぞれのブースで試飲させてもらう、というシステムだ。グラスをすすぎたい時には、言えばお水を少し入れてくれるので、それですすいで備え付けのバケツ(クラッショワー)に捨てればいい。

 で、ロゼのお味はというと・・・色からしてタヴェルっぽい(オレンジがかっていて、ちょっと濃いめ)なと思ってたんだけど、やっぱり、味もほとんどタヴェル。ま、無理もありません。南仏といっても、プロヴァンスよりはもっと北で、タヴェルからもそう遠くないローヌ河を挟んで反対側のジゴンダスだったのです。どっちにしても私の求めていた味ではなかったので、ありったけのロゼ(といっても2種類ぐらいだったかな)を試飲した後で、「ありがと&さよーなら!」

 次に訪れたのが、ドメンヌ・デ・クラレット。ロゼは2種類あるそうで、おっ! 色がまさにあれ! とっても淡くて透明感のあるサーモンピンク。これはもしかするともしかするかも・・・?! ロゼは2種類あるそうで、ま、あまり差はなくても、こういう時には値段の安い方から先に試飲するように勧めてくるのがパターン。
 まず、ひとつめの印象は、かなりイメージに近いようではあったものの、ちょっと酸味が気になるとんがった味わい。う~ん、ちょっと違うかなぁ・・・。
 じゃ、次はこちら! と、かなり自信ありげな様子で、写真の左に写っている彼が、グラスにそそいでくれた。まず、香りをかぐ。う~ん、悪くないかも! そして口にふくんでみる。うぉ!! これこれ! この感じなのよ! イメージしていた以上においしくって、ん~、感激・・・。とっても繊細で、品の良ささえ感じられる。フルーティだけど、奥行きもあって、後味は限りなくさわやか・・・! 瞬時にして、私は夏のテラスにワープ・・・テーブルの上のワインクーラーは氷の音をシャカシャカいわせてて、そこにはキンキンに冷えたこのロゼが頭(?)をのぞかせてる。

 現実に戻って、と・・・。もう、文句なしにこのロゼ気に入った! 「ん~・・・セ・トレ・ボン! まさに私が捜し求めていたロゼだわ!」                    つづく

# by maVieestBelle | 2006-04-12 00:39 | ワインの話
2006年 04月 10日

フランスで桜 

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 毎年春になるたびに、「へぇ~っ、フランスにもこんなにたくさん桜の木があったんだぁ!」と思う。立派な大木こそ見かけないが、街のあちらこちらで淡いピンクのかたまりを目にするたびに、何ともいえないふわっとした幸福感に包まれる。
 桜の種類は日本のとは微妙に違う感じ。何が違うって、花のつき方の密度が全然足りない。そのせいで、なんかいまいちボリューム感に欠ける。八重桜にはみごとなのが結構あって、これだと桜吹雪なんていうのもじゅうぶんに味わえる。

 この桜は、うちから程近いところにある、Château de Monte-Cristo (モンテ・クリスト城)の庭に咲いている。

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 このお城は、作家のアレクサンドル・デュマが1847年に建てたものだ。彼は、ここに大勢の友人を招いたり、別館に自分のアトリエを作ってものを書いたりしていたが、わずか4年で、借金のかたとしてはるかに安い金額で手放すことになる。



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Château de Monte-Cristo
78560 le Port-Marly

# by maVieestBelle | 2006-04-10 20:51 | パリの郊外