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2006年 10月 12日

シャトー・デュ・クロ・ドゥ・ヴージョ Ch. du Clos de Vougeot

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 この日 (2006/08/23) は、ボーヌよりちょっと北上したところにあるワインの道具博物館、シャトー・デュ・クロ・ドゥ・ヴージョを訪ねることに・・・。

 たいがいのガイドブックに写真が出ているこの城は、ブルゴーニュの「利き酒騎士団」 (Confrérie des Chevaliers du Tastevin) の本拠地として知られている。日本からも毎年誰かしらがこのシュヴァリエ(騎士)とやらに選ばれて入団式に出席した、というようなニュースを目にするが、それを大真面目にありがたがっている日本人の姿はなんかちょっと場違いな印象。実はもっと遊び心に満ちた催し・・・というのが本当のところのようで、それならば、あぁと納得がいく・・・。

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 クロ・ドゥ・ヴージョの由来は、12世紀の初頭に、シトー派の修道士たちによってぶどうの栽培及びワインの醸造が始められたことに発する。それからフランス革命(1789)までの間は、この修道院の所有となり、その間1551年に当時の48代目修道院長ドン・ロワジエ (Dom LOISIER) によって現存の城が建てられたそうだ。

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 La Cour d'honneur (名誉の中庭)という名の中庭・・・

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 ・・・に何気に置かれた花車・・・。

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 ここ (La cuverie) には、当時使われていた巨大なキャプスタン式のプレス機が4台、そのままの状態で展示されている。

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 このオーク製のプレス機からは、一度にかなりの量のぶどう液が抽出されるとかで、てこの応用の原理から始まって色々な説明を受けた。

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 このタペストリーのある部屋は、当時の樽貯蔵所で、ここに毎年500人以上もの人が集まって、飲めや食えやの晩餐会が行われるそうだ。このお祭りは、栄光の3日間 (Les Trois Glorieuses) と呼ばれ、毎年11月の第3土曜日にここで行われる利き酒騎士団の入団式及び晩餐会から始まって、2日目にはホスピス・ドゥ・ボーヌでのワインの競売オークション、最終日である3日目にはブルゴーニュ中の生産者がムルソーに一同に介しての大晩餐会・・・という、いかにもお祭り体力溢るるフランス人らしいプログラムだ。

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 さきほどの中庭に面した井戸。ブルゴーニュ地方では殆ど川を見かけなかったけれど、井戸だけはそこらじゅうにあった。

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 これもやはり中庭の壁にしつらえた日時計・・・10時50分を指してるみたいだけど、どのぐらい正確なんだろう・・・? たぶんそのぐらいの時間だったような・・・。

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 白砂の上を歩く黒猫のようなイメージのこの鐘は、今でも使われていそう・・・。

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 入り口の門の外から眺めてみた・・・。ここから車で入って、好きなところに駐車する。

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 クロ・ドゥ・ヴージョは80の所有者に対して全部で50ヘクタールのぶどう畑。こういった表札のようなものを見れば誰の所有地かがわかる。ちなみにここで栽培されているぶどう品種はピノ・ノワールのみで、全部赤ワインだ。そして、全てがグラン・クリュ(特級)に指定されているが、醸造技術は当然ながらドメンヌによってまちまちのよう・・・クロ・ドゥ・ヴージョに関しては特に生産者をきちんと選んだ方がよさそうである。

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Château du Clos de Vougeot
21640 Vougeot
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by maVieestBelle | 2006-10-12 19:19 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 10日

シャトー・ドゥ・ラ・ロシュポ Château de La Rochepot

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 Nolay の街からそう遠くないところに位置しているシャトー・ドゥ・ラ・ロシュポ・・・実はこのお城には一度フラれている。定休日である火曜日にそれと知らずに来てしまったのだ。別にすっご~く有名なお城というわけでもなさそうだったが、それでもちょっと気になったので再び訪れてみた。

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 村の高台にあるこの城が建てられたのは、13世紀のこと。15世紀には、金羊毛騎士団 (Chevalier de la Toison d'Or) で、当時ブルゴーニュ公のブレーンとして活躍していたレニエ・ポとその息子フィリップ・ポの所有となり、城の最盛期を迎えた。その後、幾多の所有者に愛されたこの城も、フランス革命の折には他の建築物と同様、国の所有となって破壊の運命をたどることに・・・。特にその主塔 (donjon) は石がひとつずつ売られていき、城は事実上廃墟と化した。

 ・・・が、19世紀末、この城に奇跡の蘇生のチャンスが・・・。

 1893年のこと、時のフランス大統領サディ・カルノの妻が、廃墟同然だったこの城を買い取って、その息子であるサディ・カルノ大佐に与えたのだ。彼は、最盛期だった15世紀の頃の面影を取り戻すべく、優秀な建築家の力を借りてこの城の修復を行い、25年の年月を経てついに美しい城の姿を取り戻したのだった・・・。

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 駐車場に車を停めて、100メートル程歩いていくとこんな跳ね橋が・・・!

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 あれ? 今日は開いてるはずじゃなかったっけ・・・扉がかたく閉ざされているのを見て一瞬ひるむ。が、表示をよく読んでみると、「コツコツ!と鳴らしてください」とある。言われた通りに鉄の取っ手のようなものをコツコツ!とやってみたら、元気のいいお姉さんが扉を開けにきてくれた。まるで誰かの家に迎え入れてもらったかのよう・・・。

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 中庭の中央には、なんとなく見たことのある井戸が・・・! オスピス・ドゥ・ボーヌにあった、ゴシック式の井戸と雰囲気が似ている。

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 1228年に造られたというこの錬鉄製の井戸の深さはなんと72メートル・・・岩を人の手によって掘っていったという・・・気の遠くなるような作業だ。

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 ブルゴーニュ地方特有のこのカラフルな屋根も、こうやって近くで見るとふ~ん・・・こんな風に組み合わされてたんだ、と納得。

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 見学は、まず20分間程自由に歩き回り、後半にはガイドが付いて説明を受けながら城の内部を見て回るというシステムになっている。武器の置いてある部屋や、厨房、ダイニングなど、どれも見ごたえのある素晴しいものだったが、残念ながら撮影禁止だった。

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 主塔跡のテラスからの眺めは、ロシュポの村の中心にあるロマネスク式の教会や、村の周辺にどこまでも広がっている畑。のどか・・・!

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Château de La Rochepot
21340 La Rochepot                                       
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by maVieestBelle | 2006-10-10 19:30 | ブルゴーニュ地方
2006年 09月 26日

シャトー・ドゥ・リュリー Château de Rully

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 ボーヌからメルキュレに続くぶどう畑の真ん中に、中世の時代からたたずんでいるというこのシャトー・ドゥ・リュリー・・・建てられて以来代々ずっと同じファミリーがそこに暮らしているそうな。こういったお城は、先祖から譲り受けるのはいいが、維持するのがとても大変だと聞く。このファミリーの場合は十分なワイン収入に助けられているのかも知れない・・・。

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 お城を囲むぶどう畑にはピノ・ノワールや、

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 もう、すっかりくたびれ果ててしまったようなひまわり軍団が私に背を向けていた。

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 個人の邸宅ということで、見学の時間帯もかなり限られている。夏休み期間の7,8月に限って月曜を除く毎日午後3時、4時、5時の3回が見学可で、それ以外の期間は予約のグループのみで、グループだとワインの試飲もできるらしい。私が行ったのは月曜だったので、残念ながら中へは入れなかった。

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 それでも精一杯、門のところから中をのぞき込む・・・! 外から見るのとはまた違う雰囲気だ。・・・が、程なく私の興味は足元で何やらヒュルヒュルと動く謎の物体へと移っていった。

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 とかげ・・・? どうやら、こういう石造りのところが好きらしい。3匹ぐらいいた。


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Château de Rully
71150 Rully
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by maVieestBelle | 2006-09-26 18:49 | ブルゴーニュ地方