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2007年 09月 27日

ボルドー、グラーヴでの美味しかった夏の想い出 

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 パリはすっかり秋だ、それもかなり寒い。今朝なんか出勤時の気温が7度・・・だもんね。冬の訪れを畏れているのは私ひとりじゃないはず・・・。そんな時には夏の楽しかった想い出を反芻するっきゃない・・・という訳で、これは8月19日のボルドー南、グラーヴ地区のぶどう畑。

 怪しげな雲の下、エンエンと広がるぶどう畑の間を、一軒のレストランを探して彷徨った。

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 もう、ないんじゃないの~? と思い始めたとき、不意に目の前に駐車場が現れた。お、これに違いない・・・何十台もの車がとまってるんだからきっとそうだろう・・・はっきりとした確信はなかったものの、他に行く場所もなかったので、車をとめ、それらしき建物の方へ歩いて行って入り口を探した。

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 どうやらここはLes Sources de Caudalie というホテルで、マールと呼ばれるぶどうの搾りかすを使用するスパ(ワインセラピー)で知られているらしい・・・素敵な田舎家風の建物で、そこに宿泊する人たちのためにレストランが2軒・・・ひとつは高級グルメ志向のレストラン Grand'Vigne (グラン・ヴィンニュ)と、もうひとつはもっと気楽なビストロである。「どちらになさいますか?」 と聞かれたので、にっこり微笑んで「ビストロの方で・・・」。

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 ビストロの名前、ラ・ターブル・ドュ・ラヴォワール La Table du Lavoir のラヴォワールとは洗濯場のことだけど・・・? と思ったらやっぱり・・・ここは、その昔、ぶどうの収穫の間だけ雇われる人たちの共同洗濯場だったそうだ。

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 案内されたそこは、予想をはるかに上回る素敵さだった。こういう素朴で田舎っぽい雰囲気はとても落ち着く。予約もせずにいい席がとれたのは、1時前の早い時間帯に行ったからこそで、ふと気付くと全席が埋まっていた。知る人ぞ知る、の大人気ビストロだったのだ・・・!

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     - Tartare du thon et ses condiments, glace poivron rouge -

 アントレには、マグロのタルタルステーキ・・・生のマグロを細かく切って味付けしたもの。そしてこの上に乗っているのは、なんと、赤ピーマンのシャーベットだった。ひやっとしたシャーベットの食感と赤ピーマンの味わいがこんなに合うとは・・・! マグロとの相性も抜群!

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 ワインはやっぱり今いる地方で造られた
 ペサック・レオニアンの白を希望。
 ソムリエさんに相談したところ、
 このシャトー・ブロンを薦められた。
 Brown という英語名を見て、
 イギリスから移住してきたファミリーかな、
 とちょっと気になったけど、
 ソムリエを信じることにした。

 ・・・ お・い・し・い・・・!

 2002年物なので、色から見ても
 わかるように程よく樽熟成していて、
 お料理にもしっかり合って・・・

 こういう出会いがあるから、
 ワインってホント楽しい。


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 さて、次はメイン・ディッシュ・・・小さめのヒラメ(イシビラメ?)というのを頼んだら、うやうやしくカートに乗せて運んできて、目の前でサービスしてくれた。こんな柔らかいモノをよくも器用に・・・! と感心。

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    - Turbotin sauvage et sa purée de truffe, pomme de terre ratte -

 上に乗っかってるのは、ラットという種類のじゃがいものガレット・・・カリカリとした歯ごたえに甘みのある味わい。どん、とココットでサーブされたポテトのピューレはトリュフ入り・・・おお、さすがトリュフ・・・それはそれは香りがよくってパンが進む進む・・・。お魚のおいしかったことはもちろん言うまでもない・・・!

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 お魚用のソースは、こんなかわいい鋳物製のミニココットで・・・。
 
 今日は、さすがにデザートはパ~ス・・・!

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La Table du Lavoir
Chemin de Smith Haut-Lafitte
33650 Martillac
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by maVieestBelle | 2007-09-27 19:26 | アキテーヌ地方
2007年 01月 11日

シャンパーニュの里をたずねて その壱

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 1月6日土曜日の朝。パリ東駅8時17分発の列車に乗り込む。まだ日は昇っていない。

 今日の目的地はシャンパーニュ地方。エペルネとランスを訪れる。日本から来ているフレンチレストランのオーナーシェフをシャンパンセラーや当地の1つ星付きレストランにお連れするのがミッション・・・そう、お仕事なのだ。
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 最初の目的地であるエペルネには9時29分に到着。出口まで行くのに、わざわざ階段を使わなくてもよさそうな雰囲気だけど、ま、ここは一応・・・。

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 エペルネは雨模様・・・シャンパンセラーのアポまでまだ1時間以上あったので、朝市をひやかしに行く。そこでは日本との野菜比較などなど・・・説明しながらだったので画像はなし。

 11時に、シャンパン製造者ゴネ・シュルコヴァ (Gonet-Sulcova) のセラーへ。ここでは、4代目のムッシュー・ゴネが私たちを出迎えてくれた。土曜日の午前中にお邪魔するということで、ちょっと恐縮していたんだけど、とっても明るい応対にほっとする。
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 地下のセラーでは、シャンパンになる直前(炭酸を発生させる前の時点)の白ワインを試飲したり、詳細にいたる製法の説明や澱引きのデモンストレーションまでしてもらい、大満足の私たち・・・。最後にはこの部屋で試飲をして、お土産に買って帰るシャンパンを選んだ。車じゃなかったので、一人1本しか買えなかったのがちょっと残念・・・! 

 この部屋のインテリアは、彼のお母様の趣味とのこと・・・ラベルのデザインなんかも、そのチェコ人のアートなお母様によるものらしい。それにしても、部屋の真ん中に古いグランドピアノをじかに置いてテーブルにしちゃう、っていうのはなかなか斬新なアイデア・・・! 
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 この後は、気さくな彼が車で駅まで送ってくれたので、そこからタクシーに乗って次の目的地である1つ☆のレストラン「ル・グラン・セール」へ向かった。昼食の予約は1時だ。
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by maVieestBelle | 2007-01-11 20:04 | シャンパーニュ地方
2006年 10月 19日

ピュリニー・モンラシェ再び Puligny-Montrachet

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 9月初旬から続いている、「ブルゴーニュの旅、ワインの里を訪ねて(あくまで仮題)」もようやく終盤。8月の20日ごろからたった1週間ブルゴーニュを旅しただけなのに、我ながら随分沢山の画像を撮ったものだと思う。

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 これは、ピュリニー村のいわゆる「表側」からの眺めで、この横を国道が南北に走っているのだが、猛スピードの車もなんのその、ガードレールなどない国道っ端をどんどん歩いて行って、夏の終わりのひまわりの姿をカメラに収めた。

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 これが、「裏側」から眺めたピュリニー・モンラシェ。私の宿は中央に見える教会のすぐそばだ。もちろん、私は今ぶどう畑の真ん中・・・という設定。

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 そして、突然現れたのは、今回の宿の大家さん、ベリカー夫妻。この村の他にもムルソーとボーヌにぶどう畑を持つ、ヴィニュロン(ぶどう栽培家)兼ワイン製造者だ。

 ある夕方、宿のお向いにある自宅地下のカーヴに案内され、彼らの作った白ワインを試飲させてもらった。ピュリニー・モンラシェとムルソーの、それぞれ村名表示アペラシオン (A.O.C.) と、プルミエ・クリュ(一級畑ワイン)の Les Perrières (レ・ペリエール)だ。

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 さて味わいは、というと、村名ワインはどちらもこくもないし、さらさら過ぎて、お世辞にも「美味しい」とは言えない印象・・・かすかにフルーティだけど、なんか、水みたい・・・。で、ちょっと困ってしまったんだけど、う~ん、どうかな~、とかなんとかぶつぶつ言いながら次のプルミエ・クリュの方をついでもらったら、今度はマル◎! ほ・・・やっぱり全然違うなぁ・・・で、醸造の仕方がどう違うのかを聞いてみたところ・・・、
 「村名のみのワインは村に近い平らな畑でできるぶどうから作られ、醸造期間はステンレス製の容器で一年間。一方プルミエ・クリュの方は、日当たりのいいなだらかな傾斜のある一級ワイン畑でとれたぶどうから作るのだが、ここに写っているオーク製の樽で一年間」 と単純明快な答えが返ってきた。

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 ついでに、疑問に思っていたことをいくつか聞いてみることにした。ブルゴーニュのぶどう畑では川というものを一切見かけなかったので、水の便はどうなってるのかな、と・・・。すると、驚くべきことに、高さ1メートルにも満たないぶどうの木の根っこは、なんと2~3メートルの深さにまで伸びているとのこと。へぇ~っ! ・・・水を求めて深く深くに根を伸ばしているというぶどうの木のその生命力に、ちょっと感動。思わず、目に見えているぶどうの木と、目には見えないけど長~い根っこが地底に向かってぐんぐん伸びている姿を合わせて思い浮かべて、ひとり頷いてしまった。

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 それから、もう1つ、「ヴィニュロンはぶどうの木々を我が子のようにかわいがっている、と聞くけど本当のところは・・・?」 この質問に対して、マダムは横にいるご主人の顔を見上げながらそうそう・・・とうなづく仕草をし、ムッシューはといえば、多少はにかみながらも、「そ、そうだねぇ・・・何の用もなくても1日1回は必ず様子を見に行くしねぇ・・・」と、暗にそうであることを認めてくれた。そうか、そうなんだ、我が子なんだ・・・連日目を楽しませてくれているぶどう畑の美しさを思い浮かべて深く納得・・・。

 ちなみに、実際に血を分けた方の我が子、であるお嬢さんは、ディジョンでお医者さんをしているという。そしてそのお嬢さんが週末に結婚式を控えているというので、週末が近付くに連れ、どんどんにぎやかに・・・! ちらっと見かけたお嬢さんは、スラッとしたスポーティな美人で、とても爽やかな印象だった。

 このムッシューは、最初はとっつきにくかったのだが、要はシャイなだけ・・・。彼のやっていることに対するこちらの興味を示したら、どんどんのってきてくれた。ちょっと離れたボーヌにまでぶどう畑を持っているのは、いつ訪れるかわからない天災に対して、同じ場所でだけぶどう栽培をしないという、ギャランティーの意味もあることや、そのボーヌまで例のトラクターで行くときは国道をのろのろと走って行くので後方が大渋滞になって大変! などと色々な話をしてくれた。
 質問がトラクターに及んだときには、実際にガレージの鍵を開けてトラクターを見せてくれるという大サービスと相成った。

 代々この村で生まれてヴィニュロンをしているという、このおっとりとしたムッシューと、彼と結婚する前も農家の娘だったというマダム・・・彼ら2人の貸している家は、すみずみまで行き届いていてとても過ごしやすく、特に調理用の鍋やフライパンの類いにまでちゃんとしたブランド物を揃えていたのには驚いた。だいたい、こういった宿の鍋類は使い古したようなものが多いのだが・・・そこに、彼ら自身の生活の豊かさを垣間見たような気がする。

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 これは、翌朝彼らの駐車場の入り口にそっと置いてあったズッキーニ・・・。近所の誰かからの収穫のおすそ分けだと思われる。中央にある1番小さいやつが、日本のスーパーで見かけるサイズかちょっと大きめ・・・と言えば、これがいかに巨大かわかるかな。こんな風に育ち過ぎたズッキーニは、厚め(2センチぐらい)の輪切りにして、オリーブオイルで炒めて塩・胡椒して食べるとざくっとした食感がとっても美味。夏の終わりの味覚だ。

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M. et Madame Belicard
21190 Puligny-Montrachet                              
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by maVieestBelle | 2006-10-19 19:32 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 18日

レストラン・ル・シャッサーニュ Restaurant Le Chassagne

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 シャッサーニュ・モンラシェは、私が泊まっていたピュリニーの隣村。

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 ぶどう畑の間をどんどん行けば、知らないうちにそこはシャッサーニュ・・・。

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 本日(2006/8/25)の昼食はここ、レストラン・ル・シャッサーニュに決まり。ミシュランの赤いガイドブックで見つけたんだけど、なかなか良さそうな雰囲気。この建物の1階はワイン屋さんになっていて、レストランは2階。右側のガラス張りのところが入り口だ。

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 はっきり言って、レストランの内装にはがっかりした。色彩といい、素材といい、かなり安っぽいのである。え~っ、こんなのあり~っ?! (画像はなるべく良く撮ってみた結果)

 お昼のメニューの中から私が選んだのは、35ユーロのコース。

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 アミューズとアペリティフ・メゾンを楽しんだ後に出てきたのが、ラングスティンヌ(アカザ海老)のえーっと何だったっけなぁ・・・フリカッセかな・・・星型アニス(八角)の風味がしっかりと効いていてとっても美味しかった。

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 ソースはもちろんこのバゲットで最後まできれいにふき取って、と・・・。

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 それから、忘れちゃいけないのがこのワイン! もちろんシャッサーニュ・モンラシェ産のプルミエ・クリュ(一級ワイン)の中から、前から一度飲んでみたいと思っていたドメンヌ・ラモネ (Domaine Ramonet) の Les Ruchottes 2003 を選んだ。で、もう、これが大当たり! もうすっかりシャッサーニュ・モンラシェのファンになってしまった。ムルソーやピュリニー・モンラシェより好きかも・・・。

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 メインは、ここからあまり遠くないブレス産の鶏・・・! このココットは私が愛用してるのと同じ Le Staub 製で、私のは直径28センチだけどこれは15センチぐらいのかわいいサイズ。最初は上からナイフとフォークを突っ込むようにして食べていたが、次第に埒があかなくなってきたので、大きなお皿の上に並べ直してもらった。普通の鶏とは歯ごたえの違う、味のある鶏で、もうホント美味・・・!

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 デザートはイチゴたっぷりのミルフイユ! 描いてある文字はフイユ (Feuille = 葉っぱ)。

 レストランに入った瞬間は、その内装に大きくひいたけど、幸いそのイメージは美味しいお料理とワインによってすっかり塗り替えられた・・・でも、やっぱりちょっと残念・・・。

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Restaurant Le Chassagne
4, impasse des Chenevottes
21190 Chassagne-Monrachet
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by maVieestBelle | 2006-10-18 00:03 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 16日

白ワインの聖地 ムルソー Meursault

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 ブルゴーニュ特集はまだまだ続く・・・。

 ここ、ムルソーは隣村ピュリニー・モンラシェ、シャッサーニュ・モンラシェと並んで、世界1の白ワインの産地・・・と言われている。もちろん、好みの問題もあるし、賛否両論、喧々囂々、この手の話に結論なんてないと思われるので、言及するのは避けよう・・・なーんて私、ワインなんて「おいし~い!」と感じられればそれでいいと思ってるクチ・・・。ただ、舌が肥えてくると、「おいし~い!」の基準が変わってくる。致し方ないことだ。

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 この日(2006/8/23)は朝からとてもいい天気で、降水確率は0パーセント(たぶん。この手の天気予報はフランスではやらないので・・・)。それまでは朝方に雨が降ったりしたせいもあってか、ぶどう畑にほとんどヴィニュロン(ぶどう栽培者)たちを見かけなかったのだが、この日はあちらこちらでせっせと働いている。

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 ところで、いったい彼らは何をしているのか・・・?

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 このトラクターっていったい何のため・・・?

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 そう! こ~んな感じに仕上げるのが目的・・・。ちなみに、ぶどう栽培者でもある宿の大家さんに聞いてみたところ、彼の場合、このトラクターの設定は幅60センチ、高さ1メートルで、この作業は年に4回行うのだそうだ。今回は一ヵ月後に収穫を控えての最終回。

 それにしてもさっぱり~!

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 ここは、ムルソー村の中心となる Place de l'Hôtel de Ville (市役所広場)。

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 広場に面して建っているこの市役所は、14世紀に領主の城として建てられたものが、修復に修復を重ねて今に至っているそうな・・・。

 きっと今頃はぶどうの収穫も無事終わって、葉が色付き始めているんだろうなぁ・・・。

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21190 Meursault
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by maVieestBelle | 2006-10-16 22:31 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 12日

シャトー・デュ・クロ・ドゥ・ヴージョ Ch. du Clos de Vougeot

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 この日 (2006/08/23) は、ボーヌよりちょっと北上したところにあるワインの道具博物館、シャトー・デュ・クロ・ドゥ・ヴージョを訪ねることに・・・。

 たいがいのガイドブックに写真が出ているこの城は、ブルゴーニュの「利き酒騎士団」 (Confrérie des Chevaliers du Tastevin) の本拠地として知られている。日本からも毎年誰かしらがこのシュヴァリエ(騎士)とやらに選ばれて入団式に出席した、というようなニュースを目にするが、それを大真面目にありがたがっている日本人の姿はなんかちょっと場違いな印象。実はもっと遊び心に満ちた催し・・・というのが本当のところのようで、それならば、あぁと納得がいく・・・。

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 クロ・ドゥ・ヴージョの由来は、12世紀の初頭に、シトー派の修道士たちによってぶどうの栽培及びワインの醸造が始められたことに発する。それからフランス革命(1789)までの間は、この修道院の所有となり、その間1551年に当時の48代目修道院長ドン・ロワジエ (Dom LOISIER) によって現存の城が建てられたそうだ。

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 La Cour d'honneur (名誉の中庭)という名の中庭・・・

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 ・・・に何気に置かれた花車・・・。

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 ここ (La cuverie) には、当時使われていた巨大なキャプスタン式のプレス機が4台、そのままの状態で展示されている。

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 このオーク製のプレス機からは、一度にかなりの量のぶどう液が抽出されるとかで、てこの応用の原理から始まって色々な説明を受けた。

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 このタペストリーのある部屋は、当時の樽貯蔵所で、ここに毎年500人以上もの人が集まって、飲めや食えやの晩餐会が行われるそうだ。このお祭りは、栄光の3日間 (Les Trois Glorieuses) と呼ばれ、毎年11月の第3土曜日にここで行われる利き酒騎士団の入団式及び晩餐会から始まって、2日目にはホスピス・ドゥ・ボーヌでのワインの競売オークション、最終日である3日目にはブルゴーニュ中の生産者がムルソーに一同に介しての大晩餐会・・・という、いかにもお祭り体力溢るるフランス人らしいプログラムだ。

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 さきほどの中庭に面した井戸。ブルゴーニュ地方では殆ど川を見かけなかったけれど、井戸だけはそこらじゅうにあった。

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 これもやはり中庭の壁にしつらえた日時計・・・10時50分を指してるみたいだけど、どのぐらい正確なんだろう・・・? たぶんそのぐらいの時間だったような・・・。

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 白砂の上を歩く黒猫のようなイメージのこの鐘は、今でも使われていそう・・・。

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 入り口の門の外から眺めてみた・・・。ここから車で入って、好きなところに駐車する。

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 クロ・ドゥ・ヴージョは80の所有者に対して全部で50ヘクタールのぶどう畑。こういった表札のようなものを見れば誰の所有地かがわかる。ちなみにここで栽培されているぶどう品種はピノ・ノワールのみで、全部赤ワインだ。そして、全てがグラン・クリュ(特級)に指定されているが、醸造技術は当然ながらドメンヌによってまちまちのよう・・・クロ・ドゥ・ヴージョに関しては特に生産者をきちんと選んだ方がよさそうである。

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Château du Clos de Vougeot
21640 Vougeot
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by maVieestBelle | 2006-10-12 19:19 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 06日

念願のドメンヌ・ミッシェル・ジュイヨ Domaine Michel Juillot

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 今回のブルゴーニュの旅、ワインの里をたずねて(あくまで仮題)を計画するにあたって、是非とも訪ねてみたいワイン製造者がいた。メルキュレのミッシェル・ジュイヨだ。

 シャトー・ドゥ・リュリーを外から見学した後、敢えてメインの通りではなく、ぶどう畑の間をくねくねと車で走って行くと・・・ふと、広がった視界の前方にメルキュレの村があった。

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 ミッシェル・ジュイヨとの出会いは、今年の5月にカンカルを訪れた時に遡る。そう、ブルターニュ地方における気鋭のシェフ、オリヴィエ・ロランジェのレストランにおいて・・・だ。ここで初めて飲んで感動したメルキュレの白ワインにもう一度会いたい・・・! コストパフォーマンス最高のワインしか出していないオリヴィエ・ロランジェの選んだドメンヌということで、私はもう絶大な信用を寄せていたのである。

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 裏側からメルキュレの村に入ってしまったために、かなりぐるぐると迷い、回りまわって、ようやく村の入り口に位置するミッシェル・ジュイヨに到着。

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 テースティングルームには、若くてとっても感じのいい青年が・・・! どうやら、ワイン関係の勉強を終えて社会へ出る前の研修に来ているらしい。このヨアンくんと一緒に、白ワインを中心にした試飲をがんがん進めていった。

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 そして、おお・・・! あの日、オリヴィエ・ロランジェ邸で舌鼓を打ったのと同じ白ワイン (Mercurey 1er cru Les Champs Martins) と再会・・・これは1年新しいミレジムの2003年物だが、あのフランスの猛暑の年である。これ以上は無理っていうぐらいぶどうが熟しているのを感じられる熱くて奥行きのある味わいに、う~~~ん、おいし~・・・!

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         (ミッシェル・ジュイヨ氏とヨアンくん、なんという気楽さ!)
 
 しばらくして、ミッシェル・ジュイヨご本人と奥様も登場・・・! ご夫婦は、20年ぐらい前にプロモーションのために日本の各地を訪れたそうで、その時の話にしばらく花が咲く。気さくなおじさん、っていう感じ・・・偉大な人ってえてしてシンプル・・・。

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 ヨアンくんとすっかり意気投合してしまい、次から次へと勧められるワインを試飲しているうちに数時間が経過した。その中に1991年産で、今まさに熟成して飲み頃・・・という白があったので、じゅんぺい(1991年産)の誕生祝のために3本ほど購入することに・・・って言っても飲むのは私たち大人だが・・・。
 テースティングの後では、特別サービスで地下のカーヴを案内してもらう。

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 見事なまでにきちんと並べられたワインの数々・・・。

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 こういう光景を見るたびに、ワイン造りをする人たちってすっごく几帳面な人が多いんだろうなぁ・・・と想像してしまう。

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 ここでじーっと熟成を重ねながら出番を待つ、2002年のコルトン・シャルルマーニュ。グラン・クリュ(特級ワイン)である。こんな風にお宝ワインがどっさり・・・。

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 数時間に及んだテースティングを終え、数カートンのお気に入りワインを購入して、結構へらへらになって外へ出てみると、すぐそこにプルミエ・クリュのぶどう畑が広がっていた。


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Domaine Michel Juillot
Grande rue
71640 Mercurey
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by maVieestBelle | 2006-10-06 18:55 | ブルゴーニュ地方
2006年 10月 05日

トロワグロにて Chez Troisgros その2

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 さて、今日はチーズ&デザート編。なんと見事な品揃え! どれにしようかと目移りしてしまうのだが、と同時に、かなりお腹がいっぱいになっていることも事実で・・・。

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 というわけで、「ほんのひと口分ずつでいいからね」とお願いしつつ、これだけをサーブしてもらった。どのチーズもちょうどいい熟成具合で大変美味。ワインはお肉料理に引き続いてのニュイ・サン・ジョルジュ、軽過ぎず重過ぎずのフルーティさがいい。

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 さてと、そろそろ今度はデザートだ。メニューには3種類書いてあったけど・・・。

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         - Nage de cerises amère, glace basilic -

 ほろ苦いチェリーのナージュにバジリコのアイスクリーム・・・むむ・・・バジリコのアイス、おいし~~! 口の中がさ~っぱり。

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 ここで配られたこの飴菓子の数々はデザートには数えられていない様子。あまりにかわいいので、テーブルに広げて遊ぶ・・・。

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 隣のテーブルにいた元エールフランス引退3人組の元気溢るる初老男女のうちの1人は、食べきれないのでとお持ち帰りにしてもらっていた。私もそうすればよかったかな・・・殆ど全部残してきちゃったし・・・ま、その時はあまりに満たされていたから、後で、なんてことは考えられない状態だったけどね。

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 - Pêche blanche & jaune, blanc-manger, avec un sorbet au céleri -

白桃&黄桃のアーモンドミルクかけに、な・な・なんと、セロリのシャーベット! これがまたちょっとグリーンな味わいでめちゃくちゃさっぱりとしていて美味しかった。後味最高。

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     - Tartelette de petits pois à la fraise Mara -

 このミニタルトは、グリーンピースがベースになっていて、それにプラス、マラ (Mara des bois) という種類のイチゴが・・・。ということで、3種のデザートにはどれも必ず緑色の野菜が使われていたことになる。チェリー&バジリコ、ピーチ&セロリ、そしてイチゴ&グリーンピースと、どれもとっても新鮮なアイデアでバランスもよく、遊び心いっぱいの楽しいデザートだった。

 デザートワインには、"Afrique du Sud Vin de Constance 1997" (南アフリカ産のヴァン・ドゥ・コンスタンス)という甘口白ワインがサーブされた。が、ちょっと風邪気味だった私ののどを直撃してしまって、残念ながら美味しく味わうことはできなかった。糖分が強いと同時に酸味も強かったのかも・・・。

 最後のミニタルトと一緒にエスプレッソコーヒーをいただいて、この豪華絢爛10年に一度あるかないかの美味礼賛ランチは幕を閉じたのであった・・・!

 トロワグロのレストランは、ロアンヌ駅(↓)から徒歩一分の距離。パリ・リヨン駅からTGVでリヨンまで行って乗り換えても3時間だそうだ。

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Hôtel Restaurant Troisgros
Place Jean Troisgros
42300 Roanne
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by maVieestBelle | 2006-10-05 17:54 | ローヌ・アルプ地方
2006年 09月 29日

トロワグロにて Chez Troisgros à Roanne

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 ブルゴーニュからちょいと南下して、リヨン郊外のロアンヌまで2~3時間のドライブをした。お目当てはミッシェル・トロワグロでの昼食だ。この、フォークを積み重ねた銅像(?)の向こうに見えるのが目的のホテル&レストランである。

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 店内はモダンで、ごてごてした飾りなどなにもない。シンプルそのもの。

 メニューは、夏の期間限定のデギュスタシオンがあったので、迷わずそれに決めた。アントレ&プラだと2種類しか楽しめないが、これだとちょこちょこと合計6種類のお料理が味わえる。その上、このメニューに関してのみ、それぞれのお料理に合ったワインがセレクトされていて、グラスでサービスしてもらえるというオプション付き! これなら、ボトルで頼んでしまった1,2種類のワインに縛られることなく、お料理とワインのマリアージュを存分に楽しめる上に、素敵なサプライズも期待できる。むむ、さすが・・・!

 コースの最初の2品に関しては、例の如く気がついたら食べ終わっていて画像はな~し・・・。えーっと、最初はサバを軽くしめたお通しと、その次には、サン・ピエール(的鯛)の薄切りに生セップ茸が添えてあった。両方ともフランス風お刺身って感じ? そして、この最初の2品に合わせた飲み物はシャンパーニュ、ドン・ペリニヨンの1998年物・・・! ん~~、なんとも繊細な味わいだ。こういったグラスサービスの場合でも、グラスが空くとすぐにまた注ぎにきてくれるのがなんとも嬉しい。

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   - Foie gras poêlé à la cueillette de mousserons & maïs doux -

 3品めは、フォワ・グラのポワレに、ムスロンという香りのいいキノコとスイートコーンが添えてある・・・・・・はっきり言って、これにはまいった! こんなに美味しいフォワ・グラは食べたことな~い!!! ホント、香ばしくてジューシーな最高のフォワグラ・・・。
そして、更にまいったことが・・・そう、ワインである。スペインはマラガ産の甘口のワイン (Malaga 2003 Domaine Telmo Rodoriguez) と書いてあったので、一体どんなものかとおそるおそる口をつけると・・・口の中に広がった瞬間、パァ~っと目の前が明るくなった。もう、この世のものとは思えないほどのさらっとしたまろやかさに、フルーティな香味に、上品でスイートなあ・じ・わ・い・・・! 完全に魅了されてしまった。自然と笑みがこぼれるから不思議・・・。

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- Filet de bar croustillant & couteaux persillés -

 さて、次の一品。スズキのフィレのパリパリソテーの下に下敷きになっているのは、刻みパセリをふったクトーっていう、私の大好物の長~い貝! クトーっていうのはフランス語でナイフのことなんだけど、その名の通りナイフみたいに細長い二枚貝だ。そして、ワインは・・・ブルゴーニュ、私の宿泊している村のお隣りさん、ムルソー(白)がきりっとさわやか~! (Meursault 2002 Domaine Jean-François Coche Dury)

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 このあたりで、ミッシェル・トロワグロ氏登場・・・! テーブルをひとつずつ回って、談笑する。一緒に記念撮影をしている人も・・・! 私も彼の下で働いている友人(うら若き日本人女性でシェフ・パティシエ)の話題などを出して、ちょっとお喋り。彼女はパリで働いているのだが、トロワグロ氏によると飲み込みが早くて、非常に短期間で上達した・・・と驚いていた。自分のことのように嬉しい・・・っていうか超自慢~!

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- Fricassé de homard aux sucs caramélisés & pomme Granny -

 さて、お次はオマール海老のフリカッセ。ソースはオーブンのおこげをキャラメリゼしたもので、グラニーという青リンゴをマッチ棒みたいにスライスして添えてある。う~~ん! またノックアウト。こんなにぷりぷりとして海の香り満載のオマールは味わったことな~し! 特に私は魚介類に目がないので、もうサイコー。ワインは引き続き、ムルソーの繊細でちょっとコクのある味わいがよく合って・・・。

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- Carré d'agneau brûlé-épicé, des copeaux de légumes -

 さぁ、今度はお肉。子羊の骨付き背肉のまわりは焦がしてあって、軽くスパイシー。真っ黒なのでどんなお味?と思いきや、全然苦くないのが不思議。とっても香ばしい。これも最高に柔らかくってきれいなピンク色のお肉。縦に薄切りにした色とりどりの野菜のシルエットが楽しい。今度は赤ワインの登場で、これまたブルゴーニュ地方のニュイ・サン・ジョルジュ。まろやかでフルーティ・・・!(Nuits Saint Georges Aux Champs Perdrix 1998 Domaine Alain Michlot)

                                  チーズ・デザート編につづく・・・
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by maVieestBelle | 2006-09-29 19:25 | ローヌ・アルプ地方
2006年 09月 25日

オリヴィエ・ルフレーヴのワイン・テースティング・ランチ

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 ブルゴーニュの旅「ワインの里をたずねて」(あくまで仮題)も中盤、今日の昼食は私たちの泊まっている村ピュリニー・モンラシェにある、ラ・ターブル・ドゥ・オリヴィエ・ルフレーヴ (La Table d'Olivier Leflaive) にて・・・と言っても、オリヴィエ・ルフレーヴはシェフではない。ブルゴーニュ地方広域における有力なネゴシアンで、且つ50ha.の自社畑を持つワインの造り手である。

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 この、目立たない入り口の奥に、知る人ぞ知るワインテースティングの空間が・・・! 実は前日に飛び込みで行ったところ満員だったので、慌てて翌日のお昼の予約を入れた次第だ。あまり広くないからテーブル数が限られていることもあるが、かなり人気があることは確か。

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 ここのシステムをちょっと紹介すると、まず、営業時間は日曜を除く毎日12時30分から、昼食のみ。お客さんは全員同時にテースティングを始める。料金は39ユーロと49ユーロの2種類で、39ユーロの方は白ワイン7種類と赤ワイン3種類。49ユーロの方にはプルミエ・クリュの白ワインが5種類プラスされる。これらのワインは全てオリヴィエ・ルフレーヴの造ったものだ。食事のメニューは一種類だけで、ワインを味わうことが中心に考えられている。

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 アントレは、ハムとパテ。特にブルゴーニュ地方名産の刻みパセリ入りハム (jambon persillé) (お皿中央)は、パセリ満載のゼラチン部分も含めて、とっても美味・・・! 

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 2~3種類ずつ白ワインが注がれるのを、順番に味わいながらどれが美味しいとかなんだとか・・・どのテーブルもとってもにぎやか・・・。気に入ったワインは飲み干すが、そうでない場合はテーブルの上の容器に捨てて、次のワインを待つ。全部で15種類もあるので、いちいち飲み干していたら・・・?!!

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 この後姿のムッシューがワインをサービスしてくれては、色々と説明をしてくれる。英語を喋れることもあって、英語圏のお客さんも多かった。イギリス人かな。

 メインのお料理は鶏肉のブランケットにご飯を添えたもので、これだけは厨房で作っていた。家庭料理という感じの気取らないものだったが、ワインの味わいをあくまで重視したシンプルな味わいがよかったな。

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 食後のチーズは見るからによく熟成していてとろけそう・・・!

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 もちろん、チーズには待ってましたと赤ワインが登場・・・。

 ワインを試飲しながら、食事もし、更にメモをしまくるというかなり忙しい昼食だったけど、とにかくワインが美味しくて個性豊かで種類も豊富なのでとっても充実したひとときとなる・・・。

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 手前のテーブルには、オリヴィエ・ルフレーヴ本人が奥さんと飼い犬を連れて食事に来ていた。その奥が私たちのいたテーブル。

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 食事の後では、自分の書き込みだらけのリストを眺めながらどれを買おうかとしばし悩む・・・と言っても、実は試飲してる段階でだいたいは決まってるんだけどね。印象に残ったワインを何本かお土産に購入。それにしても商売上手だよな~、と感心することしきり。

 
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La Table
d'Olivier Leflaive
place du monument
21190 Puligny-Montrachet 
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by maVieestBelle | 2006-09-25 15:20 | ブルゴーニュ地方