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パリの郊外暮らし

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2007年 03月 09日

モンマルトルの魚屋さん

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 ボンヌ・ママンのアトリエでたらふくおやつを食べ、アメリの映画の舞台となったカフェでエスプレッソを飲み、その後、更に下ってムーラン・ルージュを拝んだ私たちは、車を停めておいた場所を目指して、またルピック通りを上がって行った・・・と、そこで、私の目に飛び込んできたのは・・・!

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 クトーだぁ~っ!!! 貝には目のない私の大・大・大好物・・・!!! 

 この貝との初めての出会いは、スペインはヴァレンシアの海岸近くのバールでだった・・・あの、20年近く前の或る暑い夏の日以来、私のクトーに対する恋心は一度として曇ったことなく・・・ブルターニュやノルマンディの海岸で、波の去った後の濡れた砂浜にプツプツとした穴を見つけるたびに、全身全霊のパワーとスピードでその穴を掘りまくるも、その穴の真下にタテに潜んでいるはずのクトー様にお会いできたことはいまだかつてなく・・・獲りたてのクトーを食してみたい・・・永遠の課題だ。

 ちょうどこれから友人の家で持ち寄りのパーティだから、これ買ってって食~べよ! 

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 という訳で、右側半分をごっそり買って、パセリやレモンをおまけに付けてもらった。お値段は1キロ当たり12.95ユーロと決して高くない。「珍しいですよね~?」って聞いたら、「そうよ、これは滅多に出ないわね~」と、予想通りの答え・・・!

 ちなみにこのクトーっていう名前はナイフっていう意味で、日本語ではマテ貝とかカミソリ貝とかいうらしい。細い長四角の形は確かにカミソリの刃によく似てる。

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 今が季節のホタテ貝もクトーと同じ値段だ。ホタテの重さってほとんどが貝殻の重さ、って思うと、クトーはホントにお買い得!

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 その隣りでなかなか魅力的な容姿を見せつけてくれていたのが、やはり大好物のウニ・・・安売り中の札が付いていてもキロ当たり19.95ユーロと結構いいお値段。それに、こんな風にたっぷり入っているのを見せてるからって、必ずしもそのお隣や、そのまた隣に同様のウニがいるとは限らないコトは既に何度も経験してよ~く知っているので、今回は敢えて無視することにした。

 友人宅では、大きなフライパンにどどっと並べて、白ワインで蒸し焼きにし、胡椒をガリガリっとやってパセリのみじん切りを散らして、レモンをしぼって、はい、出来上がり! 砂抜きをするヒマがなかったので、ちょっと砂っぽかったけど、天然の塩味がいい感じ・・・あの独特の弾力もたまらなかった。また、食べたいなぁ・・・!

by maVieestBelle | 2007-03-09 23:56 | パリの景色


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