パリの郊外暮らし

ephemere.exblog.jp
ブログトップ
2008年 11月 06日

ゴッホのオーヴェール散策 II @ Auvers-sur-Oise (95) sanpo

f0095128_23475131.jpg

 ゴッホと、その弟テオの墓は仲良く並んでいる上に、蔦の葉でしっかり絡まりあっている・・・ゴッホの死後まもなく病死してしまったテオは家族と一緒にオランダに住んでいたのだけれど、彼の死後、二人がずっとやりとりしていた書簡を読んだ家族は「二人を決して離れ離れにしてはいけなかった」ことをようやく悟ったという・・・。テオが亡くなってから、ここにこうして並んで眠るまでには、色々と面倒な事務手続きもあったため、30年の月日を要したそうだ。(全てはさっき麦畑のど真ん中で出会ったガイドのマダムからの盗み聞き・・・Merci!)

f0095128_2349717.jpg

 ゴッホのおかげで小さな村のはずれとは思えないほど人の出入りがあり、駐車場までちゃんと整っているこの墓地のすぐそばに、また一つプレートが・・・タイトルは La pluie (雨)・・・

f0095128_23493023.jpg

 ここからの景色を描いているんだろう・・・もちろん雨の日に・・・

f0095128_23511644.jpg

 そして、村の中心にあるこの村役場・・・市役所かな・・・ここにもプレート・・・

f0095128_23514617.jpg

 もちろんここはゴッホによって描かれていて・・・(en 1890)

f0095128_23521437.jpg

 それを観た佐伯祐三によってもやはり描かれていた・・・(en 1925)

f0095128_23535733.jpg

 村役場の正面に「ゴッホの家」という建物があるんだけど(入り口は裏手)、この建物の表通りに面した部分は「ラヴー亭」 Auberge Ravoux というレストランになっており、当時の外観がそのままに保たれている・・・

f0095128_23541877.jpg

 そのことを偲ばせる当時の写真が「ゴッホの家」に残されていた・・・

f0095128_23545061.jpg

 ラヴー亭の全景はこんな感じなんだけど、佐伯の作品を片っ端から見ていて1つ発見・・・

f0095128_23551016.jpg

 Aux Caves bleues (青いワイン蔵)と題されているこの作品・・・私の目には、どう見てもこのラヴー亭がモデルになっているように思える・・・佇まいが同じ、というか・・・

f0095128_23553776.jpg

 そして裏手から入った「ゴッホの家」の屋根裏に「その部屋」はある・・・きれいに修復してあるので、当時の雰囲気を感じるにはかなりの想像力を要するけど・・・それでも、この質素な空間に小さなベッドを置き、空いた空間にイーゼルを立てて絵を描いていたゴッホを思い浮かべることはできるし・・・たったひとつの天窓しかないこの薄暗い部屋で70点以上の作品が仕上げられたという事実には、感動的なんていう表現では言い尽くせない迫力がある。「予算がなくて彼の本物の作品をひとつも飾ることができないのが残念」とガイドのお姉さんは嘆いていたけれど、この村にはゴッホが溢れ、息づいている・・・それだけで充分なのでは・・・

f0095128_23565541.jpg

 「ゴッホの家」の外壁に絡まっていた美しい蔦の葉・・・。
[PR]

by maVieestBelle | 2008-11-06 16:33 | パリの郊外 


<< マルヌ河のほとりでブロカント ...      ゴッホのオーヴェール散策 I ... >>